こんにちは。
このところ雨の日が多いので
晴れの日とは違った庭の景色を楽しんでいます。
庭は潤い自然石も色濃く緑はキラキラとしています。
さて、先日お客さまから
「葉が急に黄色くなり枯れてしまわないか心配」
とのご相談をいただきました。
実はこの時期、常緑樹ではそのような状態の木が多く見かけられます。
4月は暖かくなり新しい葉が芽吹く季節。
それは落葉樹だけでなく常緑樹も同じです。
1年中葉がある常緑樹は、変化に気づきにくいかもしれませんが
今ちょうど新しい葉がたくさん出てきています。
そして、それと同時に古い葉が落ちて新葉と入れ替わることで
常に緑のある状態を保っています。
常緑樹で黄色くなっていた葉は、古い葉なのでやがて落ちますが
新しい葉が出てきていれば心配ありません。
落葉樹は秋にすべての葉が落ち
常緑樹は主に春に古い葉が落ちます。
けれどもこの「春に落ちる」ということが、意外と大変で…。
春はたくさんの新芽が芽吹き、花が咲き始め
庭がとてもにぎやかになります。
そこへ常緑樹の葉がたくさん落ちると
なかなか作業がしづらいです。
一方、落葉樹の葉が落ちる秋は、宿根草などは地上部が枯れ始め
咲いている花も少なくなるため地面も見えてきて
庭は徐々に冬らしい寂しげな景色に変化していきます。
土の見える部分が増えていくので
ガーデンレーキを使っても掃きやすく
あえて取り除こうとせず冬に向けて霜よけのマルチング*として
落ち葉をそのまま土に被せて利用することもできます。
※マルチング:
夏の強い日差しや冬の霜から根元を守るため、土の上に被せるもの。
「葉が落ちないから常緑樹がいい」とご要望をいただいたり
「常緑樹も葉が落ちるの!?」と驚かれる方もいらっしゃるので
常緑樹も葉が落ちる
ということを知っていただけたらと思います。